フロントエンドとバックエンドの連携の中心にはHTTPリクエストとレスポンスのやり取りがある。具体的には、以下のような流れでデータのやり取りが行われる。
このリクエストとレスポンスのやり取りは、通常JSON形式で行われることが多い。
API(Application Programming Interface)は、フロントエンドとバックエンドのデータ通信を行うためのインターフェース。一般的にREST APIやGraphQLが利用される。
/api/users
)GET
, POST
, PUT
, DELETE
)
GET
: データの取得POST
: 新しいデータの作成PUT
: 既存データの更新DELETE
: データの削除REST APIはエンドポイントごとにリソースを扱い、シンプルでスケーラブルな設計が可能。一方、複数のデータを一度に取得したい場合などは、GraphQLが便利。GraphQLは、クエリ一つで複数のリソースを取得できる利点がある。
フロントエンドとバックエンドの間でデータをやり取りする際、通常はJSONやXMLがデータ形式として利用される。近年では軽量なJSONが主流。
javascriptfetch('https://api.example.com/data', {
method: 'POST',
headers: {
'Content-Type': 'application/json'
},
body: JSON.stringify({
name: 'John Doe',
age: 30
})
})
.then(response => response.json())
.then(data => console.log(data));
json{
"status": "success",
"message": "Data received successfully",
"data": {
"name": "John Doe",
"age": 30
}
}
フロントエンドとバックエンドのやり取りにおいて、セキュリティは非常に重要。以下は、基本的なセキュリティのポイント。
フロントエンドがバックエンドにアクセスする際、APIリクエストには認証が必要な場合がある。一般的にはJWT(JSON Web Token)やOAuthが利用される。これにより、ユーザーが正当な権限を持っているかどうかを確認する。
通信を暗号化するために、必ずHTTPSを使用する。HTTP通信は平文でデータが送受信されるため、第三者による盗聴や改ざんのリスクがある。
バックエンドは、異なるオリジン(ドメイン)からのリクエストに対してセキュリティ制限を設けることができる。これはCORSの設定で制御され、特定のオリジンだけがリソースにアクセスできるようにする。
フロントエンドから受け取ったデータが安全であるかを検証する必要がある。特に、バックエンドでSQLインジェクションやクロスサイトスクリプティング(XSS)などの攻撃を防ぐため、受け取るデータを必ずサニタイズすることが重要。
フロントエンドとバックエンドの連携は、Webアプリケーションの基本構造を形成する重要なプロセス。APIを通じて、データの送受信や処理を効率的に行うことができ、セキュリティ上の配慮も必要不可欠。基本を押さえておくことで、スムーズなシステム設計と安全なデータ通信が実現できる。