Dockerfile は、Docker イメージを作成するための設計図やレシピ。これはテキストファイルで、イメージを作成するための一連の手順が記述される。Dockerfileには、どのベースイメージを使うか、必要なパッケージや依存関係をどのようにインストールするか、アプリケーションのコードをどこに配置するかなどが指定される。Dockerfile を使って、docker build コマンドを実行すると、その手順に従って Docker イメージが生成される。
Docker イメージ は、コンテナを実行するための実際のバイナリパッケージ。Dockerfile の指示に基づいて作成されたもので、アプリケーションやその環境、設定ファイル、依存パッケージなどが含まれている。コンテナを起動するためのテンプレート。
Dockerfile の内容をもとに、docker build コマンドでイメージが作成され、作成されたイメージは docker run コマンドを使ってコンテナとして実行。
下記は補足
Dockerfile を効率的に記述するためのベストプラクティスを守ることで、ビルドプロセスの最適化やイメージサイズの削減が可能となる。以下は、Dockerfile を書く際に役立ついくつかのポイント。
COPYやADDコマンドでコピーするファイルやディレクトリを適切に制限し、不要なものは.dockerignoreファイルで除外する。RUN、COPY、ADDなど)は新しいレイヤーを作成するため、無駄なレイヤーを増やさないようにする。複数の命令を1つのRUNコマンドにまとめることで、レイヤー数を減らし、イメージの効率を高める。Alpineベースのイメージを利用する。rootユーザーで実行されるが、これはセキュリティリスクを伴う。Dockerfile内でユーザーを作成し、そのユーザーでアプリケーションを実行することで、セキュリティリスクを軽減できる。これらのベストプラクティスを守ることで、効率的で保守しやすく、セキュアなDockerイメージを作成することが可能になる。最小限のリソースを使って、パフォーマンスを最大化し、システムの安定性を向上させるためにも、Dockerfile の記述には工夫が必要。