C# のバックエンド開発では以下のような非同期処理が一般的:
ToListAsync
, ExecuteAsync
)が推奨。GetAsync
, PostAsync
)。FileStream.ReadAsync
, FileStream.WriteAsync
)。これらを同期処理として実行すると、スレッドがブロックされ、バックエンドのスケーラビリティが低下。一方、async/await
を使うことでスレッドの効率的な利用が可能。
C# の非同期プログラミングの目的は、I/O操作や待ち時間が発生する処理の間にスレッドを解放し、他のタスクに使用できるようにすること。同期メソッドを使用すると、その間スレッドがブロックされ、バックエンドアプリケーションのパフォーマンスが低下。
例えば、以下のような同期処理はスレッドを無駄に占有:
csharppublic void ProcessData()
{
var data = File.ReadAllText("data.txt");
Console.WriteLine(data);
}
これを非同期にすると、待機中のスレッドが他の処理に利用できる:
csharppublic async Task ProcessDataAsync()
{
var data = await File.ReadAllTextAsync("data.txt");
Console.WriteLine(data);
}
async/await
を使用すると、同期処理と同じように try/catch
を使ったエラーハンドリングが簡単に実装できる。
csharppublic async Task FetchDataAsync()
{
try
{
var response = await httpClient.GetAsync("https://api.example.com/data");
response.EnsureSuccessStatusCode();
var data = await response.Content.ReadAsStringAsync();
Console.WriteLine(data);
}
catch (Exception ex)
{
Console.WriteLine($"Error: {ex.Message}");
}
}
非同期処理を Task
ベースの .ContinueWith
や .Result
で記述すると、コードが複雑になる。
例えば、以下のコードは可読性が低いです:
csharpTask.Run(() =>
{
var data = httpClient.GetAsync("https://api.example.com/data").Result;
Console.WriteLine(data);
});
これを async/await
で記述すれば、同期処理のような見た目で書けるため、読みやすい。
ASP.NET Core アプリケーションでは、リクエスト処理を効率的に行うために非同期メソッドの使用が推奨される。例えば、以下のように async
を利用することでスケーラビリティを保ちながらリクエストを処理できる。
csharppublic async Task<IActionResult> GetData()
{
var data = await databaseService.GetDataAsync();
return Ok(data);
}
非同期メソッドを使わず同期メソッドで同じ処理を実行すると、スレッドプールが無駄に消費され、他のリクエストを処理できなくなる可能性がある。
ただし、以下のような場合は非同期処理を無理に使う必要はない:
例えば:
csharppublic int Add(int x, int y)
{
return x + y;
}
このような場面では非同期にする意味がない。
C# のバックエンド開発において、async/await
は以下の理由から非常に重要:
ほとんどの場合、非同期処理を利用する方が適切で、バックエンド実装でも積極的に async/await
を活用しよう。